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― 寝具メーカー が、睡眠について本気で考えてみました ―
寝具の前に、睡眠そのも のを
私たちは寝具メーカーです。
ですが、「寝具を売る前に、睡眠そのものを正しく知ること」が大切だと考えています。
世の中には
「よく眠れる布団」
「奇跡のマットレス」
といった言葉があふれています。
けれど本当に大切なのは、
睡眠は“環境の集合体”であるという視点です。
このページでは、
国内外の睡眠研究や知見をもとに、
寝具が睡眠にどう関わっているのかを
できるだけわかりやすく整理します。



睡眠は「時間」より「質」
「何時間寝ましたか?」
これはよく聞かれる質問ですが、
研究ではそれだけでは不十分だと言われています。
重要なのは、
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深い睡眠がとれているか
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夜中に何度も目が覚めていないか
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目覚めたとき、体が回復していると感じるか
つまり、睡眠の質。
そしてこの「質」に、
寝具は間接的ですが確実に関わっています。
寝具が関わる、4つのポイント
1. 姿勢と体圧分布

人は一晩で20回前後、寝返りをうつと言われています。
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体が沈みすぎる
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逆に硬すぎる
こうした状態では、無意識のうちに体が緊張し、寝返りや微覚醒が増える傾向があります。
寝具は「体を固定するもの」ではなく「自然に動ける土台」であることが重要です。
2. 首・背骨の自然なカーブ

仰向けでも横向きでも、首から背中にかけてのラインは人それぞれ違います。
枕や敷き寝具の高さ・支え方が合わないと、
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首や肩が緊張する
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朝のだるさ・重さにつながる
といったことが起こりやすくなります。
重要なのは「高い・低い」ではなくその人の姿勢に対して“自然かどうか”。
3. 温度と湿度

人は眠るとき、体の深部体温をゆっくり下げていきます。
このとき、
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暑すぎる
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蒸れる
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冷えすぎる
といった環境では、
眠りが浅くなり、途中で目が覚めやすくなります。
特に日本は高温多湿・四季がはっきりした気候。
寝具の素材や構造が、睡眠中の温度・湿度調整を手助けしていると考えられています。
4. 「安心感」と主観的な快適さ

睡眠研究では、「主観的な寝心地」も無視できない要素とされています。
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安心できる
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なんとなく落ち着く
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横になった瞬間に力が抜ける
こうした感覚は数値にしづらいですが、睡眠の入りやすさや満足感に影響します。
寝具は身体だけでなく、気持ちも預けるものなのかもしれません。
私たちが目指しているのは、「奇跡の寝具」ではありません。
日本の気候を前提に、長く使え、業務用にも耐えうる強さを持ち、
使う人に合わせて調整できる余地があること。
研究や知見をヒントにしながら、一人ひとりの睡眠環境に寄り添う
そんなものづくりを、私たちは続けています。
睡眠は、無理にコントロールするものではなく、静かに整えていくもの。
そのための一部として、寝具をどう選び、どう使うか。
このページが、ご自身の睡眠を見直す小さなきっかけになれば幸いです。
参考研究・注釈(睡眠と寝具) 本ページの内容は、以下の国内外の研究者による睡眠研究・寝具研究を参考に構成しています。 主な研究者(主要著者) 木暮 貴政(Kogure T.) Xinzhu Li 勝浦 哲夫(Katsuura T.) 共著・関連研究者 久保田 富夫(Kubota T.) 村山 陵子(Murayama R.) 新村 洋未(Shinmura H.) Mark Halaki Chin Moi Chow 手島 正樹(Teshima M.) 夏 亜麗(Natsu A.) 李 スミン(Li S.) 高橋 良香(Takahashi Y.) 浅井 郁男(Asai I.) 下村 義弘(Shimomura Y.) 引用・参考文献の研究者 白川 修一郎(Shirakawa S.) 田中 秀樹(Tanaka H.) 山本 由華吏(Yamamoto Y.) 岡本 和子(Okamoto K.) Bader G. G. Suckling E. E. これらの研究では、 寝具の硬さ・体圧分布・温熱環境・寝姿勢と 睡眠の主観評価・生理指標との関係が検討されています。
